推しの笑顔は8億点

好きな人を好きなだけ

光一担化が止まらない母の話

今年、初めて母を「endless SHOCK」へ連れて行った。

元々舞台観劇が好きな母は、昔からミュージカルや舞台、歌舞伎等を見に他県へと足を運んでいた。

そんな母だから、SHOCKが博多座でやっている頃、「いつか行ってみたい」と何かの会話の中で私に言って来た。昔からライブや舞台に行きまくっていた私なら、チケットを取ってくれると思ったのだろう。

だがその時はまだジャニーズに転がり落ちていなかったし、ジャニーズの、しかもSHOCKのチケットなんて一生取れない、SHOCKを見に行くなんて夢物語だと諦めていた。

ところがどっこい見事(?)ジャニーズに転がり落ちてファンクラブ会員になった今の私には手段がある。おそらく一般人としては最強の手段が。

今年は梅芸でも公演がある。大阪だ、それなら母を呼べる。

 

ちなみに、去年は地方公演がなかった。そのことを告げた際の母との会話。

 

私「今年は博多座も大阪もないらしいよ」

母「そっか…。きっと光一くんは剛くんのそばを離れたくないのね」

 

オタク顔負けの発言をしていた。

 

話を戻そう。母をSHOCKへ連れて行くべく、日程や時間帯を考えに考えファンクラブ先行でエントリーするも撃沈。そんな…!ど平日の真昼間やぞ…!

KinKi担の友人にファンクラブ以外の先行や一般の情報を教えてもらい、とにかく電話電話、エントリーエントリー。

そしてなんとか『一般先行』という一般なんだか先行なんだかよく分からない枠でチケットをご用意いただけた。これ逃したらあとは一般の電話しかなかったから良かった、ほんとに…。

しかも協力してくれた友人も取れており、発券したらあら不思議。奇跡の4連となりました。それなら!と姉も誘って親子3人でSHOCK観劇。

 

チケットが取れた事を報告したら喜んでくれたし、私も初めての梅芸SHOCKに浮かれて関西旅行のスケジュール表を作る始末。

しかし、不安はあった。今までジャニーズの世界にほぼ触れてこなかった母と姉。

ジャニーズの塊ともいえるSHOCKを見て、どう思うのだろうか。

「なんかよく分かんなかった(つまらなかった)」なんて思ったらどうしよう。可能性はある、全然ある。

感性は人それぞれだから、誰がどう感じ、どう捉えようが自由だ。それもエンタメの醍醐味。みんな違って、みんないい。

でも、めちゃくちゃ有名で人気な舞台だから二人の期待値は高いだろうし、それをジャニーズお得意のトンチキでへし折られたら…。

 

 

 

 

 

なんてことは杞憂に終わった。

 

母、一番泣くわ溢れる想い止まらないわで娘もびっくり。

「光一くん、すごいね…。小さい時から見てるからかな…すごく努力したんだなぁって。そう思ったら涙が止まらなくて…すごいね、光一くん…」

終演後、梅芸のロビーで静かに涙を流しておりました。

ちなみにこの時姉は追加で光一君のクリアファイルを買いに行っており、合計5枚のクリアファイルが手元に揃いました。感動したらお金払いたくなるってオタクも非オタ関係ないんだな…

 

 

それからというもの、母からの電話にはちょくちょく光一君の名前が挙がってくる。

 

母「今日光一くんがNHKに出るらしいよ!知ってた?」※密会レストラン

母「NHK見てたらたまたま宣伝で流れてきたのよ!あー!光ちゃん!♡って。見なきゃね!」

母「光一くん面白かったね♡なんかさ、光一くんって喋ると普通の男の子なのがいいよね~。全然飾らないっていうか、素朴な感じ♡」

母「やっぱり普通にお付き合いできないのね、大変ね~」

母「この前チャンネル変えたら光一くんが出てたのよ!なにあの番組!知ってた!?※どうやらブンブブーンを見たらしい

母「光一くん、可愛い笑顔だったぁ。笑顔かわいいよねぇ。(SHOCKで)この笑顔を見たんだなぁって…(余韻に浸る)」

母「今でも(SHOCKを)思い出したら涙が出てくるのよ…」

 

 

多趣味ではあるけど誰かにハマるとか今まで聞いたことないし、オタク的な性質は持っていないと思っていた母までもここまで落とす堂本光一……恐るべし…!!!!!

 

まさか母がこんなにも光一くんにハマるなんて娘びっくり。

一緒に住んでいれば毎週ブンブブーン予約録画してあげるし、今までの音楽番組も見せてあげられるし、曲だって聞かせてあげられるのに。残念。

年末実家へ帰省する際にはSHOCKのサントラとKinKiのベストを焼いて持って行ってあげようと思います。

 母に楽しみを増やしてくれてありがとう、光一くん。

 

  

※この先は余談です。母と姉とSHOCKに行けたことが嬉しくて、自分のために思い出をツラツラ書きたいだけ書いているだけです。

 *****

梅芸に入るなりグッズ列に並ぶ私と母。

何を買うのか聞くと「クリアファイル」とのこと。

 

私「写真じゃなくて?」

母「何種類もいらないし、大きいのがいい」

なるほど。

 

光一くんだけかなと思ったら、「あの甲冑着てる人カッコいいね。」

母、辰巳くんのことをお気に召す。

 

私「私はあのスーツ着てるが人好き。福ちゃんっていうんだけど」

母「じゃあ福ちゃんも買う」

買うんだ!?

 

私「あの人は福ちゃんと辰巳くんと同じグループの人なんだよ。ひょうきんで面白い人だよ」

母「あの人はいいや」

ドンマイ松…

 

母「あの人は誰?」

私「中山優馬だよ。光一くんのライバル役で結構出番多いよ。ほら、一人で旅行の番組とかに出てる」

母「あ~~、あの子ね!こんな顔だったっけ?」

 

結局、4人買ったら5人全員買わないと悪い気がするから3人にしとく、という母理論のもと、光一くん、辰巳くん、福ちゃんの3人のクリアファイルをお買い上げ。

終演後、姉が光一くんを2枚買い、母も追加で1枚、私の分も1枚買ってくれて結果5人の光一っくんがやってきました。並べた時の圧が凄かった。

観劇後の食事の席で買ったクリアファイルを眺めながら「やっぱり実物がいいねぇ…」としみじみ言ってました。

ちなみに、二人とも松崎さんの覚え方が完全に「美波里さんを好きな人」になってた。

 

めちゃくちゃ感動した母だけど、実は1幕の後半居眠りこいてました。

普段からテレビを見てても映画館でもすぐに居眠りしちゃう母だから、もしかしたら途中寝ちゃうかもなぁとうっすら思ってはいたけど、このタイミングで寝ないで…!

もうすぐあの有名な階段落ちが始まろうとしているとき、寝ていることに気付いた私の気持ち察して。めちゃくちゃ焦ったから。どうにかこうにか起こして…!って姉に念を送りました。(母の隣に姉が座ってた。)

休憩時間に聞いてみたら、「ずっと喧嘩しててギャーギャーうるさかったんだもん。何してるか分かんなかったし」

 

二人とも何でユウマがコウイチにキレてるのか分からなくて、1幕最後の階段落ちの時何がどうしてどうなったのかが分からなかったらしい。なんで刀抜いて驚いてるの?と。

2幕内での説明でやっと把握したそうです。

 

姉はすっかり美波里さんの虜になっていた。

「美波里さん、背が高いねぇ!大きいねぇ!声もすごいし歌も上手いし、すごいねぇ!そして一人だけキラキラの量が多いねぇ!」

「スクリーンに美波里さんの表記がBeverlyで“うわ!Beverly!!”ってなった」

「美波里さんが抱いてた光一くんの写真欲しいって思っちゃったよ~!あれ売ればいいのに!」(劇場に飾っていた写真のこと。遺影みたいなやつ)

 

姉「あのオープンカーの演出は何?」

私「わからん」

姉「なんで光一くん運転席じゃないの?なんであんなにどや顔で乗ってるの?」

私「わからん」

 

リボンフライングの事を説明したら、「ヒェ~~~~~~」とひっくり返る二人。

でしょうとも、驚くでしょうとも、衝撃でしょうとも。

姉はこの時の衣装が好きらしく、二の腕の筋肉すごいと驚いていた。だよね。私もあの白衣装好き。

 

長いことライブや舞台に通っているけど、自分の趣味に家族を連れてくることは今回が初めてで、どうなることかと若干の不安はあったけど、母も姉も楽しんでくれて、観劇後の食事でも、帰り道でも、母は次の日もその後も楽しかった、良かったってたくさん言ってくれて嬉しくなりました。いい思い出にもなりました。

また、母の誕生月が9月ということもあり、良い誕生日プレゼントになったかなって。

 

いわゆる母や姉はオタクからしたら「一般人」にあたる存在で、「普通」なんだと思う。

そんな人が何の事前情報・知識も無い中SHOCKを見て、触れて、体験して、こんなにも感動できて楽しめるって、やっぱりジャニーズというエンターテインメントってすごいんだなって実感。

良くも悪くもジャニーズ関連のチケットはファンクラブ会員分でほとんど売り切れちゃうし、一般の方への窓口がとっても狭い。(これはジャニーズに関わらずかもですが)

もっともっと、多くの人に知ってもらいたい。こんなにも感動できて、おもしろくて、心揺さぶるショーがあるってことを。

ジャニーさんの残してくれたエンターテインメントを、多くの人に知っててもらいたいと強く思いました。